アルバイト初日の流れ
ピザ屋さんのデリバリーのアルバイトは、入社後にまずは教科書やマニュアルのビデオを見て、ひと通りの接客や応対の知識を教えてもらいます。
多くの場合、その時の教育は社員が行うことになっています。
最初の教育はいろいろ責任もあるので、そこは一応社員がやることになっています。
社員が行うといっても、ピザ屋さんには社員は1~2名くらいしかいません。
だいたい一人だけのお店が多いですね。
社員を何人も抱えるほどの規模でもないですし、社員が何人もいたら人件費が高すぎてやっていけないのでね。
社員1~2人+残り十数人はアルバイトスタッフばかりです。
これは、宅配ピザ屋に限らず小規模な飲食店はみんなそうですよね。
少ない社員と、その他大勢の安い時給で働いてくれるアルバイトで成り立っています。
というわけで、各店舗に1~2人しか社員がいないということは、つまり社員=店長なのですよね。
社員が2人いる店舗の場合は、もう一人はだいたい副店長とかですが。
なので、社員から最初の研修教育を受けるというのは、店長に教育をしてもらうということになります。
狭い狭いスタッフルームで、店長とマンツーマンで座学での教育を受けます。
運良く、他にも同時に入社したバイト君がいれば一緒に受けますが。
基本的に、大きなチェーン店の場合は、マニュアルがしっかり作られていますので、そのマニュアルを順番に店長と一緒に読んでいき、最後にビデオを見ておしまいです。
マニュアルがしっかりしているので、作業の順番、バイクの乗り方の説明、ピザの持ち方、接客応対の方法、電話応対の方法、よくあるトラブルの対処方法、などなど、基本的なことはここでひと通り学べます。
淡々と説明が続き、眠くなりますが1時間程度で終わります。
眠い研修ですが、このときしっかり覚えておかないと、のちのち自分が困ることになるのでがんばりましょう。
デリバリースタッフは配達に出発したら、一人ぼっちの孤独な時間です。
客先で困っても助けを求める他のスタッフは隣にいませんからね・・・。
その座学による教育の後は、その時間に一緒にシフトに入っているベテランの先輩が指導係に任命されて、その先輩の後ろをついて走り、先輩の接客姿を後ろで見ながら実践で接客方法を覚えます。
初日はだいたいそんな感じの流れで、最初の1時間くらいは座学でお勉強。残りの時間は、先輩の後ろについて走っていき実際の接客姿をお勉強。
で、最後の1,2件は先輩と交代して、新人が先頭を走っていき、先輩に後ろから見守ってもらいながら接客に挑戦します。
名札に「新人研修中」というお守りというか免罪符的なシールが貼られますので、多くのお客様は、多少のギコチナイ接客も寛大に受け入れてくれます。(笑)
しかし、いくら後ろで先輩が見守っていてくれるとはいえ、初めての接客対応はとても緊張しますよね。
現場に到着してから、まずインターホンを押して「お待たせしましたー!ピザーヤでーす!」と言って玄関を開けてもらい、注文商品を読み上げて確認して商品をわたし、お金をいただいて・・・というそれぞれの流れの中にも、座学で学んだマニュアル通りのセリフを言わなくてはいけません。
一言一句正確に言う必要もなく、臨機応変に対応しちゃえばよいのですが、後ろに先輩がいると緊張度はさらに高まります。(笑)
インターホンを押す前に、一呼吸おいてセリフを思い出しつつ、軽くイメージトレーニングというか一連の流れを頭の中で整理して、心の準備が必要ですよね。
自分が初めての配達に行ったときは、現地に到着してインターホンの前で数秒ココロの準備を整えていた時に、先輩が横から勝手にインターホンを押してしまい、
- 先輩
- 「お待たせしましたー!ピザーヤでーす!」
と、勝手に強制スタートされてしまい、ちょっとテンパりました。(笑)
こっちのタイミングで押すから、余計なことしないで~!!