親切なお客様
お店の壁にはエリア内すべてが分かる大きな地図が貼ってあります。
その地図の上のほうはハシゴを使わないと見えないほど大きなものです。
ご注文をいただくと、それぞれ担当のデリバリーが伝票を見て自分の配達先を地図で探して暗記して配達に向かいます。
デリバリーは、カーナビや地図などは持ち歩いていません。
(スマートフォンを持っていればマップは見れますが、個人宅名までは載っていません・・・。)
たまに、地図に記載されていない場所からの注文がくることもあります。
エリア外であればお断りするのですが、エリア内なのに地図にないんです。
うちのお店の地図は、5~6年前の古いものなので。(笑)
住宅地図は、そこそこのお値段がかかるので新しくしないらしい・・・。
で、地図にお客様の家がない場合は、番地から推測して運とカンを頼りに行くか、電話でお客様に確認してから配達に向かいます。
長い間デリバリーのアルバイトをしていると、その地域の番地の付番方法や法則などがなんとなくわかり、意外と推測があたります。「たぶん、ここら辺だろ。」って行ってみると、ホントにそこだったり。(笑)
ですが、今回は番地が広くて推測するのが難しかったので、お客様に電話で確認をしました。
- ピザ屋@ume
- 「もしもしー、先程ご注文のお電話をいただいたピザーヤと申しますがー」
「今から配達に向かうのですが、地図を見たところお客様のお宅がわからないため確認のお電話をしているのですが、近くになにか目印になるような建物などはございませんか?」
普通なら、曲がる場所や目印の建物、家の特徴や家の前に止まっている車の色などを教えてくれるのですが、今回のお客様はかなりご丁寧に教えてくれました。
- お客様
- 「えっとー、ピザーヤさんは○○町から配達に来るんですよねー?」
- ピザ屋@ume
- 「はい、そうです。○○町に店舗がございます。」
- お客様
- 「ってことは、スーパー青山の前の道を通ってくるんですか?」
- ピザ屋@ume
- 「はい、そうなりますね。」
- お客様
- 「では、ピザーヤさんから北側の国道に出ていただいてー、2つ目の信号交差点を左に曲がってください。」
「すると、その道に子供服の東松屋がありますので、そこをまっすぐ行ってください。」
「そうするとコンビニの信号にでるんですよ。」
- ピザ屋@ume
- 「はい、セブンオレブンがありますね。」
- お客様
- 「そうそう。そのセブンを右に曲がってもらって、ちょっと行くと信号があるんですけど、」
- ピザ屋@ume
- 「ハセガワ酒店の交差点ですね?」
- お客様
- 「そうそうそう!それで、そこを右に入ってちょっと行くとガソリンスタンドがありますので、」
- ピザ屋@ume
- 「はい、ガソリンスタンドありますね。」
- お客様
- 「ガソリンスタンドをこえてすぐの交差点を左に曲がって、道なりにまっすぐ行ってください。」
「そうすると、○○町のファミリーメイトがありますよね?」
- ピザ屋@ume
- 「はい、ファミリーメイトがありますね。」
- お客様
- 「そのファミメから、そうですねー。100mくらい行くと、右側に黒のワゴンが止まってる家がうちなんですけどぉ・・・。」
- ピザ屋@ume
- 「もしかして、プレジーナというアパートの隣らへんですか?」
- お客様
- 「そうそうそう!その右隣の家です!」
と、こんなやりとりがありました。
実は、そんな細かく道を説明しなくても、伝票の町名と番地でだいたいの場所は分かっているんです・・・。
このお客様は、わざわざ当店からの道順までご丁寧に教えてくれました。ありがとうございます。(笑)
はじめからファミリーメイトか隣のアパート名さえ教えていただければ話が早かった気もしますが。(´∀`;)
ピザ、冷めてしまいますよ・・・。
ピザ屋さんは、エリア内の道路と、ある程度の建物は地元の人並みに把握してますので、ここまで親切に道を教えてくれなくても、大体の場所と建物の特徴を教えてくれればお届けできます。(笑)
極端な話、隣の家が地図に乗ってれば、
「斉藤さん家のとなりです。」
だけでもお届けできます。(笑)