復習で宅配ピザを送りつける
よく聞きませんか?
コノヤロー!
おまえの家にピザ送りつけるぞっ!ゴルァ( ゚Д゚)
え?ごく稀にテレビなどで聞くくらいですか?
そうですね、そんなに聞きませんね。
というか、一般的な日常生活の中では確実に聞く機会がないですね。(笑)
さて、そんなドラマや漫画の中でときどき登場する、高級なお寿司やピザなどの出前を勝手に他人の家に注文して送りつけるといういたずらや嫌がらせ。とくにイメージが強いのは借金取りや恐いお兄さんたちが勝手に注文してくれちゃうあれです。
これって、実際に復讐やいたずらで他人の家にピザを送りつけることはできると思いますか?
はい、できます。
宅配ピザを注文したことのある方ならわかるかと思いますが、ピザ屋はわざわざ全ての注文に本人確認なんかしませんので、ターゲットの住所と名前さえわかれば、全国どこでも電話一本・送料無料でお手軽に送れてしまいます。
借金の取り立てから浮気の復讐、個人的な恨みまで宅配ピザの使用用途は様々♪(笑)
とはいえ、もちろんターゲットのエリア内のピザ屋さんへ注文しないとダメですが・・・。
最近では、ホームページを公開しているピザ屋さんも多く、簡単にネットでターゲットの家の近所にあるピザ屋さんを調べることが出来ちゃいます。しかもネットで注文ができるピザ屋さんも多いですね。便利な世の中です。
あ、だからといって決して実行しないで下さいね?
いたずらといえども、これは立派な犯罪ですから。
あくまでも仮定の話ですが、もしこのようないたずらをする場合、普通に自宅の電話から遠方のターゲットにピザを架空注文(偽装注文?)すると、ターゲットのエリアと市外局番が違うため怪しまれてしまいます。
ピザ屋さんの電話はPOS端末と繋がっており、ナンバーディスプレイで発信者の番号が表示・記録されます。
ところが、非通知や携帯電話から注文すれば間違いなく気付きません。
いちいち本人確認なんてしていませんし非通知や携帯電話からの注文は多いですからね。
なので携帯電話からの注文であれば、ピザ屋さんは喜んでピザを作ってお届けするわけです。
しかし!
いたずらや嫌がらせとなれば、3万円分とか5万円分とか高額なピザを大量に贈りますよね?(笑)
個人のお宅から、あまりにも不自然な大量で高額の注文があった場合は、さすがのピザ屋さんも念のため折り返し確認のお電話をすることがあります。
「この電話番号と住所で、こんな注文がありましたが間違いないですか?」と。
でも、その確認の電話をかける先は、ご注文時にお聞きした電話番号宛です・・・。
非通知や公衆電話から電話をかけて、架空のデタラメな番号を伝えて注文をした場合、折り返しの電話が繋がらないのでいたずらだと判断できます。
しかし、注文時に犯人の持ってる携帯電話の番号を伝えて注文した場合は、犯人に確認のお電話がいくことになります。
「確かに注文しましたよー、今日パーティーをしているんです。」
とでも言っておけば問題無しですね。(笑)
すると、数十分後にターゲットの家にピザ屋さんがやってきます。
- ピザ屋
- 「お待たせしましたー!ピザーヤ田舎東店でーす!」
ですが、ここでザマーミロ!!ではありません。
もしここで、ターゲットがお金を払ってしまえばシメシメですが、
ターゲットは頼んでもいないピザが届いたんですから、もちろん「頼んでいません」と否定しますね。
デリバリーに行ったピザ屋さんはそんなこととは知らずに、すっかりお客様本人が注文したものだと思っていつも通り配達に向かいますので、いきなり「頼んでいません」なんて言われると、あたふたと困ってしまいます。(笑)
配達先まちがえたのかな?とか、いろいろ脳裏をかけめぐるわけです。
ピザ屋さんも配達先を間違えてチャイムを押してしまうことは、ちょくちょくあるわけですが、そんなときはとりあえず間違えて配達してしまったお宅に、伝票に記載されている住所や番地・電話番号などを確認していただきます。そしたら「それは、お隣さんよー。」なんて教えてくれます。
※お隣さんの個人情報が若干流出してますが、ごめんなさい・・・。お隣さんで全くの知らない変な人じゃないのでこれくらい許してくださいませ。(笑)
そうして伝票を確認してもらうわけですが、架空のいたずら注文なので、もちろん住所や名前は犯人が調べたとおりにバッチリあっているわけです・・・。なのに、伝票に記載されている本人は頼んだ覚えがない。
この時点でお客様もピザ屋さんも、意味が分かりません。アタマの上に「???」とハテナが浮かびます。(笑)
高額な注文なので配達前に電話で確認をした旨も伝えますが、電話番号だけは犯人の番号なわけで・・・。「その電話番号の電話はうちではありません」と、ターゲットにされたお客様はおっしゃいます。
この時点で、どうやらこの注文はいたずらだな。と判明するのです。
こうなると、デリバリースタッフもお金を請求できません。
泣きながら店に戻り店長に報告です。
そして、その高額で大量なピザは次の注文先に持って行くこともできないので仕方なく廃棄処分です。または、食べたいバイトが安く買い取ってまかないになるか、店長のエサになります。(笑)
というわけで、復讐やイタズラで高額のピザを送りつけるというのは、実際には難しいです。
小額で一般的な注文であればターゲットにされたお客様もお金を払ってピザを買い取ってくれるかもしれませんが、大抵の場合はターゲットは痛くもかゆくもありません。
痛いのは、架空注文を受けて、無駄に大量の廃棄ピザを焼いてしまったピザ屋さんだけです。(笑)
絶対に、いたずらや嫌がらせでピザを送るなんてしないでくださいね・・・。
(そのピザ屋さんに恨みがあって営業妨害をしたいのならあれですが・・・。)
あ、もちろんそんないたずらや嫌がらせの注文があった場合は、
着信履歴や電話番号などを警察へ通報しますけどね。
ちなみに、頻繁にこのようないたずらで宅配のピザやお寿司が送りつけられてお困りの場合は、お住まいの地域のピザ屋さんやお寿司屋さんに事前にその旨を連絡しておけば、該当の住所への配達を拒否してくれるなどの相談に応じてくれます。(警察にも相談してくださいね。)