実録!電話注文 その2
ピザは、日本人だけが食べるものではありません。
というか、もともと日本の食べ物ではありませんよね。(笑)
うちのピザ屋のエリア内にも、多くの外国人さんが住んでおり、たくさんの外国の方が常連さんになってくれています。
日本語がカタコトでも、多少の日本語がわかる外国の方なら全然問題ないのですが、ほとんど日本語が分かっていない外国の方からの注文も稀にあったりします。(^^;
日本語しか分からない自分が、もし外国に行っても、言葉が分からないので宅配ピザを頼もうとはまず思わないのですけど、外国の人はすごい勇気あるんですね~!
日本語しゃべれなくても、日本語で書いてあるメニューを見て電話してくるんですから!(笑)
先日、こんな電話がかかってきました。
電話に出ると突然なにやらしゃべっています。
「Onured noyara kukayginan!」
???
もちろん、ただでさえ英語が苦手な自分が、不意打ちの英語を聞きとれるわけがありません。(笑)
おもいっきり日本語で聞き返してしまいました。
- ピザ屋@ume
- 「は、はぃ~???」
すると、どうやら「いんぐりっしゅ ぷり~ず。」的なことを言っているようです。(たぶん)
私の英語辞典には「I can't speak English!!」しかないので、
店長に電話を代わってもらおうと思い、店長のほうを見ると、電話の子機を肩と耳ではさみ(おそらく西店の店長と雑談の)電話をしながら器用にピザを作ってます・・・。
他にヒマそうなデリもいないので、仕方なく自分でがんばって対応してみました。
知ってる限りの中学レベルの英語をフルに引き出して!(笑)
とりあえず、マニュアル通りにまずは電話番号をお聞きすることに。
- ピザ屋@ume
- 「わぁつ、てる?てれふぉん?てれふぉんなんば~ぷりーず?」
無謀にも英語での対応を試みようと思ったものの、外国の人に英語を使う機会なんてそうそうないのでかなりテンパってます。(笑)
- お客様@外国人
- 「オー!オーケーィ!!」
おっ!どうやら通じたようだぞ。
- お客様@外国人
- 「オーナインオー、スリースリーファイブ・・・・」
電話番号を聞いてるのに、アルファベットの「オー」とか言っててあせりましたが、冷静に考えるとゼロのことでした。(笑)
で、電話番号で顧客データベースにヒットしなかったので、どうやら新規のお客様のようです。
次に、お名前をお聞きしました。
- ピザ屋@ume
- 「おーけー、え~っと、わぁつ ゆぁ ねーぃむ?」
聞き取りにくい英語のお名前をなんとか聞き取り、カタカナで入力します。
シルバ様か、シルヴァ様か迷いましたが、確認のしようがないのでとりあえず後者で入力しました。
なんとなくこっちのがかっこいいから。(笑)
その後、ご住所をお聞きします。
が、住所って英語で何だっけなー?と悩み、若干の間がありました。(笑)
- ピザ屋@ume
- 「おっけー、えーっと・・・・・・・・・・Are you あどれーす?」
テンパリすぎて、「あなたは住所ですか?」とわけのわからんことを聞いてしまいました。笑ヽ(。_゜)ノ
しまった!と思いましたが、お客様もこちらの言いたいことを分かってくれたらしく、住所を教えてくれました。(^^;
ピザ屋のオーダー端末は、町名を選択後に番地を入力すると、その番地で登録済みの建物名がリストアップされるシステムになっています。
例えば、A町を選択後に、3丁目と入力すると、A町3丁目にある建物→(例)キングスハイツ、山田ビル、メモリアルマンションがリスト表示され、そこから選択するだけなので建物名を入力する手間が省けます。
この仕組みが便利なのは、マンションなどの集合住宅は、1棟に数十件の人が住んでいますが、同じマンションであればどの部屋の人も住所は同じですよね。なので、同じマンションの中で、誰か1人でも以前に注文したことがあれば、そのマンション名はデータベースに登録されて、次回以降に他の部屋のお客様が注文した際には、マンション名を一から手入力しなくて済むのです。
で、この外国人サンに住所を聞いたところ、いきなり建物名を言ってきました。
- お客様@外国人
- 「マールマル マンショーン」
で、その後に、番地、町名、市名、県名、そして最後に「ジャパーン」とご丁寧に国名まで。(笑)
そうか、海外では日本とは逆の順番で住所を言うんだったな。
端末のシステムの仕様上、住所は上から順にしか入力できないので、いきなり建物名や番地を言われても、町名からでないと入力できないのです・・・。
今回の場合、いきなりマンション名を言われましたが、幸いにも何度も配達に行ったことのある知っているマンションなので助かりました。
知っている場所なので、とりあえず細かい住所の入力は後回しにして部屋番号だけメモってオーダーを聞きました。
- ピザ屋@ume
- 「おーけ~、オーダァ ぷりぃ~ず!」
そしてピザのご注文をいただくのですが、さすが外国人。
ピザの名前の発音がネイティブすぎて聞き取るのに苦労しました。(笑)
「すぺしゃる」が、「すぱしょー」みたいな。
で、次にサイズを聞きます。
- ピザ屋@ume
- 「さいず、らーじ おぁ すもーる?」
もはや英会話をあきらめ、単語をくっつけただけの英語もどきで質問してます。(笑)
次に、生地の種類を選んでいただくのですが、「生地」という単語が分かりません。
当店のピザ生地の種類は、クリスピータイプとハンドトスタイプの2種類があるのです・・・。
- ピザ屋@ume
- 「わぁつ ピザタイプ??」
と、聞いたら「ほわぁ~つ?」と聞き返されてしまったので、
- ピザ屋@ume
- 「あぁ~、イタリアンたーいぷ?
おあ アメリカンたーいぷ?」
と無理やり聞いてみました。(笑)
奇跡的に理解してもらえたようで、無事クリア。
そして、ここまでで既にいっぱいいっぱいなのに、オーダーの再確認が英語でできるわけがないので、オーダーの確認はパス。
・・・というわけにもいかないので、たどたどしい片言の英語でオーダーの再確認をしました。
- ピザ屋@ume
- 「おーけー、おーだー りぴぃ~と。
わん ○○ぴざ らーじ いっつ あめりかんたいぷ?おーけー?」
てんぱってかなり意味不明な英語ですが(もはや英語として成立していないですが)、なんとか通じたらしく「おーけーおーけー」言ってくれました。(笑)
で、合計金額とお届け予定時刻を伝えるわけですが・・・・。
- ピザ屋@ume
- 「とーたるぷらいす いず、さんぜんさんびゃく え~ん。」」
日本語使ってました・・・。
ちゃんと通じてたかな?(笑)
で、お届け時刻もお伝えします。
- ピザ屋@ume
- 「ぷり~ず、さーてぃ みにっつ うぇいと!せんきゅー!」
ものすごくテンパリましたが、なんとかなったみたいです。
日本語が分からないお客様 VS 英語が分からないピザ屋さん(笑)
こんなグローバルな時代に、英語応対用のマニュアルくらい用意しといてくださいよ店長~(ToT)
ちなみに、英語読めないのでカタカナで書いてください。(笑)
ってか、その前にこれくらいの会話ぐらいできるように自分で英語を勉強しとこう・・・。そのうち。