ピザ屋さん-アツアツのおいしさと笑顔の裏側
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全部鈴木さん

今日は、とある鈴木さんのお宅からピザのご注文がありました。

ピザ屋@ume
「お客様は、林原町1-2-3にお住まいの鈴木様でよろしいですか?」

いつものように、注文の電話ではちゃんと住所も確認しています。

そして、いざ配達に向かおうと地図を確認します。


林原町1丁目はーー・・・・っと。

あった!鈴木さんち!!


が、しかし!
地図上に、鈴木さん宅があるにはあるんですが・・・、

その周辺一帯、
10件くらい全て鈴木さんなのです。

Σ(´д`ノ)ノ あうち

でも、さすがはピザ屋さん!
住所の番地さえわかれば、間違うことなく配達できる!!

はずなんですが・・・・。


番地から判明した場所の鈴木さんちへ行き、チャイムを押します。

ピンポーーーン

・・・誰も出てきません。

数回押しても出てこないので、たまたま鍵が開いていたので、玄関からちょこっと家の中をのぞいてみました。

・・・しかし、ひと気がありません。

玄関から覗きこんで声をかけてみますが、だれも出てくる気配がありません。


これは困りました。
ピザを頼んだのに留守?!

とりあえず、確認のためにお客様のお宅へ電話をかけてみます。

ぴぴぴっ。

じりりりりーーーーん!(黒電話っぽい音)

たしかに、その家の中から電話が鳴ってる音がしますが誰も出ません。

これはますます留守な可能性が濃厚です。

それとも間違えたのかな?
と思い、となりの鈴木さんちへ行ってみました。

ピンポーン

出てきてくれたお隣の鈴木さんに確認してみます。

ピザ屋@ume
「ピザーヤと申しますけど、林原町1-2-3の鈴木さんのお宅は、お隣でしょうか?」

と指をさしながら聞いてみると、

お隣の鈴木さん
「うちが、1-2-2だから、たぶんそうだと思うわよー。」
ピザ屋@ume
「ありゃ。やっぱりそうですか。
今、行ってみたんですが誰も居ないようなんです・・・。」
お隣の鈴木さん
「あら。じゃあ反対隣りの鈴木さんかも。」

そう言われ、逆隣りの鈴木さんの家へも行ってみましたが、やはり頼んでないらしい。

んーーー。困った!

でも、ここら辺の家はすべて鈴木さんなので、もしかしたら近隣の鈴木さんが住所を間違えて注文したのかもしれないと思い、一軒一軒、手当たり次第に訪問してみる作戦にでることにしました。

そして何件か鈴木さん宅を巡ってみたものの、全部ハズレ・・・。

しかたなく、店に電話をしました。ギブアップ!
そしたら店長が電話にでました。

ピザ屋@ume
「今、林原町の鈴木さんの所へ配達にきてるんですけど、住所はあってるっぽいんですが、家に誰も居ないみたいなんです・・・。」
店長
「鈴木さんに電話してみた?」
ピザ屋@ume
「その家で電話がなってるのは聞こえるんですけど、誰もでないんです。
家も、電気が消えてて人がいる気配が全くないんですけど・・・。」
「近所の鈴木さんちも何件か行ってみましたけど、全員違いました・・・。」

と、事情と経緯をひと通り説明。

店長
「そっか、じゃーとりあえず持って帰ってきていいよ。」

ということで電話を切り、ピザを持って店へ帰ろうとしたとき、携帯電話が鳴りました。

店長
「いま鈴木さんから電話かかってきて、さっきピザ屋さん来たみたいだけど出れなかったからもう一度きてくださいだってさ。」

そう連絡を受け、もう一度はじめに行った鈴木さんのお宅へ。

すると、おねーさんがでてきました。


奥のはなれの建物から。

そりゃー、そんなとこにいるなら本家のチャイムも電話も聞こえないわー。(つω-`*)

予め、奥のはなれに持ってきてって言えば、そっちまでお届けしたのに・・・。

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