具の濃縮還元
宅配ピザと言えば、配達はもちろんバイクです。
(軽自動車や自転車を使うお店もありますが。)
ピザバイには、タイヤは前輪1つ、後輪2つの、合計3輪ついています。
これは、カーブなどでの傾きの防止と車体を安定させる目的があるのかな?
また、普段からピザを崩さないよう配達するために、道路の穴や段差をよけて走ったり、カーブもゆっくり曲がり、できるだけ車体を傾けないよう気をつかって配達をしています。
もちろんピザを積んでない帰り道は、ぶっとばしてコーナリングも華麗に・・・(ウソ)
で、今回もいつもどおりピザに気をつかいながら、お客様のもとへお届けに行きました。
珍しく、S町2丁目6番地1 と S町2丁目6番地2 という、かなり近い場所からのご注文が同じ時間帯にあったので、2件いっしょに配達に行きました。
1件目は、地図にもしっかり載っていたのでなんの問題もなく配達に行けました。
しかし!
2件目は、番地的にはお隣さんのはずですが、地図に載っていません。
当店の古い地図では、1件目の隣りが空き地になっているのです。
まぁ、でも番地も1桁ちがいだし、
「おそらく、この空き地に新しく建ったのだろう!」
と、自信満々に思い込んで配達に向かいました。
長いことこの仕事をしていると、これまでの経験からも番地を見ただけで、たいていの場所は推測できます。
今回のように番地が1桁ちがいなら、ほぼ間違いなくお隣りのはずなのです。
店の地図は5年も昔のものなので、新しく建った家からの注文はめずらしくありません。
が、しかし!!
地図では空地になっていた1件目の隣りは、
実際にも空地でした。(;´Д`●)ノ
1件目の周辺を探しましたがお客様の家は見つかりません・・・。
結局、あきらめてお客様へ迷子のお電話をすることに。
すると、道路と田んぼを2つ挟んだ反対側でした。
1件目からの直線距離でおよそ100メートル先・・・。
おいおい、ぜったいにどっちかの番地ウソだろ!!(笑)
そんな無理のありすぎる番地に惑わされながらも、無事に配達先へ。
そして、玄関前でピザをお渡しすることに。
いつものように、やけどに注意していただくように、ひとこと添えながらピザを渡そうとした・・・その瞬間!!
- ピザ屋@ume
- 「こちら、下のほうが大変あつくなっておりま・・・!」
なにか手にヌメヌメしたものが・・・!
箱をよく見ると、液体が漏れている!?
・・・・・・。
これは、嫌な予感です。(+Д+;)
- ピザ屋@ume
- 「大変申し訳ございません、もしかしたらピザのほうが崩れちゃっているようなのですが・・・」
と、その場でふたを開けて確認させてもらうと・・・。
予想通りピザは微妙にぐっちゃりしています。
具が片方によっています。
チーズがたっぷりすぎてスベりやすかったのか、具は見事に片側へ・・・。
残りの半分は、生地と残ったチーズのみ。(笑)
- ピザ屋@ume
- 「申し訳ありません。
もし、20分程度お時間をいただければ、すぐに新しいのを焼き直してお持ちいたしますが・・・」
が、なんと優しいお客様なのでしょう!
- お姉さん
- 「あー、これくらいなら平気よ♪
手でちょいちょいっとやれば元に戻るでしょ?
あはは♪
味も変わんないし平気平気♪♪」
と、全然気にもしないご様子。
やさしいおねーさんで良かった。
もし、恐いオジサマだったら・・・。
十分に気をつけて配達にきたつもりでしたが、どうやら2件同時の配達で2つの保温バッグを重ねて積んだので、ズレて傾いてしまったようです。
いつも以上に、クーポンを大量にあげたので許してください。(^^;