これだけは渡せぬ!
ピザを頼むお客様には、小さなお子さんをお持ちのお母さんがけっこう多くいらっしゃいます。
小さい子は、ピザを食べるのも普段のゴハンとは違い、1つのイベントみたいな感じで楽しいのでしょうね♪
自分も子供の頃に、たまにピザを食べていましたが
「まだぁ~?まだぁ~?」
と、毎回ワクワクしながら届くのを待っていた記憶があります。
それだけでなく、チビッコは、
たくさんのメニューを見て、あれもこれも食べたい中から1つを選ぶときや、注文をしているお母さんを電話の横で「何ていってるの?何ていってるの?」と興味津々でつっつくとき、注文してからピザが来るまでの時間がとっても長く感じるとき、そして家の外でバイクの止まる音がして、玄関のチャイムがなったとき、ピザの箱ををあける瞬間、
などの1つ1つが刺激的な大イベントだったりします。(笑)
で、今日もそんなチビッコのいる家庭へ配達に行ってきました。
このチビッコは「お金は僕がわたす!」と言ったかどうかは知りませんが、そんなお年頃なのか、チビッコがお金をにぎりしめています。
お母さんにピザをわたし、合計金額を伝えます。
- ピザ屋@ume
- 「では、消費税をあわせて2,600円になりますー。」
- お母さん
- 「ひろくん、ピザのお兄さんにお金わたして。」
- ひろくん
- 「・・・。」
無言でお金を握りしめたままです。
- お母さん
- 「ひろくん、ほらピザのお兄さん困るでしょ!」
お母さんが何度も説得しますが、ひろくんはずっとお金をにぎりしめたままです。
いいかげんお母さんも、イライラしてきます。
- お母さん
- 「ひろくん、いいかげんにしないとお母さん怒るよっ!!」
・・・なんて言ってますが、この時点ですでにお母さんは怒ってます。(笑)
- お母さん
- 「早くお金はなしなさい!」
- ひろくん
- 「やだっ!!ぼくのだもん!!」
こんなやりとりが数分続き、ぽかーんと見守っていたわけですが、最終的にはお母さんが勝利するのです。
- お母さん
- 「お金はなさないと、このピザ返しちゃうよ!」
えっ、それは無理です。
ムリムリ!(;・∀・)
返品は承れません・・・。
このお母さんの一言でチビッコも、ピザのおいしそうなにおいに負けたのか、しぶしぶお金を渡してくれました。(笑)